ガスコンロと安全性を比較してみた

決定的な違いは調理環境と加熱方法

IHクッキングヒーターの大きな特徴のひとつは安全性能の高さです。同様の目的で用いられることが多い、従来のガスコンロとの比較を行ってみようと思います。

調理の違いは火を使うか、使わないか

まずガスコンロは、ガスを燃焼させることによって生じた炎により、鍋やフライパンなどの器具を過熱させ、調理を行うというものです。対してIHクッキングヒーターは、燃焼による発火を必要とせず、電磁誘導によって起こす金属の加熱を利用して調理器具そのものを加熱し、食材を調理するという方法を取ります。つまり両者の大きな違いは、火を使うか使わないかに付きるということです。

火を使わない事から安全性に優れている

このことが安全性能ということに大きくかかわってくることは、誰にでも想像がつくでしょう。例えば冬場の寒い時期に、独り台所に立って食事の支度をする場合、服装はどうしても厚手のものになります。特に最近流行しているファッションの多くは、化学繊維などの燃えやすい素材で出来ているものも多く、それらの衣服の袖などが調理中に直火に触れ、引火する事によって火傷を負うなどの事故につながってしまうことが良くあるようです。寒い季節に薄着での調理は過酷ですし、かといって自分の身を危険にさらすわけにもいかず、細心の注意が必要となるわけです。このことから、調理中の事故という意味において、IHクッキングヒーターは非常に優れた安全性能を有しているということができるのです。

安全に調理する環境を

さらに、引火の危険性が極めて低いということは、調理現場の環境をも一変させます。特に日本の住宅事情を鑑みたなら、調理するのに十分なスペースを確保するというのは、なかなか一般家庭では難しいというのが実情でしょう。調理と片付けを同時に行い、器具を綺麗に整理整頓することこそが料理上手の条件とされるのも、この住宅事情が関連しているのとともに、乾いた布巾や雑誌などの引火しやすいものを周囲に放置したまま料理を行っているようでは、いつ火事になるかわかったものではなく、もしそうなれば当然料理どころではないということでしょう。もちろん、段取り考え、限られたスペースを有効活用することはとても大切なのですが、あまりにも狭い調理環境に少しでも余裕を持たせることが出来たなら、その分事故も減るというものです。つまりIHクッキングヒーターは、安全に料理を行う環境作りに、省スペースという観点からも役立っているというわけなのです。

火を使わないことと、調理スペースを確保できることにより、IHクッキングヒーターはガスコンロよりも安全であると言えます。しかしこのことが、子供のころに火の取り扱い方を学ぶ機会を奪っているという考え方もあります。また、安全であるとの過信が思わぬ事故を起こすこともあり、これが一部で問題となっていることもまた事実です。しかし、使う側がその構造と特徴を正しく理解していれば、IHクッキングヒーターは概ねガスコンロよりも安全であるといって良いようです。

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